文系大学卒業後、信用金庫の個人向け営業からキャリアをスタートした私。
社会人6年目に全くの未経験からシーライクスに通い、Webデザインのスキルを身につけました。
当時、私は「社会に出てから本当に仕事がつらい」「でも転職しようにもやりたいことがわからない」「仕事が全然好きになれない」という悩みを抱えていました。
やりたいことがわからない私には20種類ものコースが受け放題のシーライクスはまさにぴったり。
マーケティングやブランディング・動画編集など色々なコースをつまみ食いして自分が一番楽しめることを探した結果、「デザインって楽しい!これを仕事にしたい!」ということに気づくことができました。
シーライクスに通って良かった点はこちらの記事に詳しくまとめているので良かったらご覧ください。
卒業後しばらくは個人でデザインの仕事を受注して実績を作りつつ、制作会社に転職しようとしました。
しかし、、
書類選考すら通らない
ポートフォリオに作品をまとめて手当たり次第応募したものの、面接にすら辿り着けない厳しい状況が続きました。
そこで見つかった課題。
それは、圧倒的にデザイン力が不足しているということ。
でも・・
一応PhotoshopやIllustratorは使えるけど、デザインってどうやって上達させればいいの?
そう。私はツールの使い方は習得したけど、デザインの作り方がわからないままスクールを卒業してしまったんです。
この記事はデザイン未経験の私がWebデザインスクールに通った経験をもとに、
- これからデザインを勉強したい方
- Webデザインスクールへの通学を検討している方
- 未経験からWeb制作会社への正社員転職を目指している方
に向けてスクールに通って後悔したことや、もしスクールに通うならこうしたほうがいい!と思うことをまとめました。
目次
Webデザインスクールに通ったメリット・後悔したこと
「やりたいことを見つけたい」という想いで入会したシーライクスでデザインに出会うきっかけを手に入れたことは本当にありがたく、通って良かったと思っています。
私が受講した2018年当時、カリキュラムの流れはこんな感じでした。
- 座学でデザインの基礎を学ぶ(デザインの4大原則や配色のルール等)
- Photoshopの基本操作を学ぶ(先生が操作しているのを見ながらお手本のバナーを作成)
- オリジナルのバナーを1つ作ってみる→先生から簡単なフィードバックをもらう
- 見本のLPをPhotoshopでトレース
- コーディング/先生がコードを書いているのを見ながら、見本のLPのコーディングを模写していく
- オリジナルのLPを作ってみる(デザイン〜コーディングまで全て自力で完結させる)
- 不明点があれば質問できる会があるのでそこで先生に聞く
※現在は講座がリニューアルされたので内容が違うと思います。気になる方は無料で体験レッスンが受けられるのでそこで現在のカリキュラムをご確認ください。
習得できたスキルはPhotoshopの使い方とコーディングの基礎。
オリジナルで作ったものはランディングページ1つ。
Webデザインに必要な最低限のスキルを広く浅く・短期間で習得することができ、独学で勉強するよりも効率よく学習を進められた点はスクールに通った大きなメリットです。
一方で、今振り返ってみると自力でデザインを作る機会が少なかった・デザインのフィードバックをもらえる機会が少なかった・デザインを論理的に考える思考を身につけられなかったと感じています。
スクール卒業後の壁:自分で作ったバナーのどこが悪いのか言語化できない
このバナーは私がスクール卒業後に受注したバナー制作のお仕事の成果物です。
・・・悪くないけど、素人感が抜けない。
なんか垢抜けないけど、どこが悪いのかわからない。
私と同じように未経験からデザインを始めた方、一度は同じように悩んだ経験があるのではないでしょうか。
デザインスキルを上げるべく、スクール卒業後もバナーやLPのトレースをやったり、色々な本を購入して勉強したり、ネットでデザイン上達の方法を調べて試したりしました。
それでもデザインが垢抜けない。素人デザインから上達しない。
卒業後も試行錯誤して感じたことは、デザイン上達の近道はとにかくオリジナル作品を作りまくってプロのフィードバックをもらうことだと思います。
例えばこの記事。
めちゃくちゃ参考にさせていただいているLIGさんのブログ記事なのですが、入社して間もないデザイナーさんが先輩からフィードバックをもらい、バナーのクオリティを上げていく過程がまとめられています。
「プロからアドバイスをもらうとこんなにクオリティが上がるんだ・・」
「アドバイスの情報量がとにかく半端ない・・」
と思ったと同時に、気づいたこと。
「これ、独学じゃプロに追いつくの一生無理じゃない?」
多くのWebデザインスクールは「デザイン」は教えてくれない
世の中には数多くWebデザインを学べるスクールがありますが、カリキュラムを見るとほとんどのスクールはPhotoshop等のツールの使い方やコーディングのやり方を教えてくれるのみ。
LIGさんのブログ記事のように、初心者がデザインを作ってクオリティを上げるために丁寧にフィードバックをもらう機会は少ないです。
いつも参考にさせていただいているデザイナーのササキさんも過去にこんなツイートをされていて「やっぱり”デザイン”を学べるスクールって少ないよね・・」と思いました。
WEBデザインの学校に行ったことある人に質問です。
スクールで「デザイン」って勉強できますか?
周囲の人に聞いて見ると、コーディングがメインで、デザインの勉強は少なそうなイメージなのですが。。
無論学校によっても違うとは思います。— ササキ🐱デザイン初心者のアドバイザー (@Zenigame89) January 26, 2020
デザイナーの皆さんに
「デザインが勉強できるデザインスクール」を聞いたところTwitterの英知をかき集めても
ほとんどないことが判明しました。。基礎技術は教えてくれる場合もあるようですが
普通は習得に数年かかるので
そもそも時間に制限のある
スクール向けではないようですね😭— ササキ🐱デザイン初心者のアドバイザー (@Zenigame89) May 28, 2020
Webデザインに必要は知識はとにかく幅広いので、未経験者をターゲットにしたスクールだと広く浅くWebデザインの流れを教える形になってしまうのはしょうがない、とも正直思います。
しかし、私のようにクオリティの高いデザインが作れないままスクールを卒業してしまうと就職先が見つからないというのが現実です。
デザインを上達させるには制作会社に就職するのが一番だけど、書類選考すら通らない現実
もちろんAdobeソフトを使いこなせることは立派なスキルだし、Webデザインのやり方を一通り身につければある程度のお仕事なら初心者デザイナーの私でも受注することができました。
しかし、仕事の単価を上げていくにはスキルアップが必須。
プロからフィードバックをもらいつつデザイン力を上げたいたいなら、まずは制作会社に就職するのが一番の近道だと感じます。
でも今のデザインスキルじゃ書類選考にすら通らない。だけど自力じゃデザインスキルを上げるには限界がある。。
若ければポテンシャルで採用してくれるところもあったかもしれませんが、アラサー既婚・初心者に毛が生えた程度のデザインしかできない私を採ってくれる制作会社はありませんでした。
こうして私はデザインをやりたいと思いつつもちょっと自信をなくしてしまい、最近はデザインから遠ざかってしまっています。
努力が足りないと言われればそれまでですが、自信が無いままモチベーションを保つのもなかなか難しく。今後の進路は模索中です。
これからWebデザインスクールに通う方に伝えたいこと3つ
全くの未経験からWebデザインスクールに通った経験をもとに、これからスクールに通う方へ伝えたいことが3つあります。
デザインとコーディング、どちらか片方自信を持って”できる”と言い切れるようになったほうがいい
Webデザインを仕事にするなら、デザインとコーディング両方のスキルが必要です。
どんなに優れたデザインを作っても、コーディングしづらいとWeb上にうまく反映できなかったりします。
とはいえ、初心者が最初から両方完璧に習得するのは不可能。
実際に手を動かしてみると「Photoshopをいじってる方が楽しい」とか「コーディングしているほうが楽しい」ということが分かると思うので、やってみて楽しい方を在学中に突き詰めた方がいいと思います。
ぜんぶ中途半端な人より、何かしら強みがある方が制作会社も採用しやすいです。
自力でたくさん作品を作って先生にフィードバックをもらったほうがいい
デザインに関してはスクールをフル活用してどんどんフィードバックをもらったほうがいいです。
プロからアドバイスをもらえる機会は本当に貴重なので、せっかく高いお金を出してスクールに通うならとにかくたくさんデザインを作って、どうすれば良くなるかフィードバックをもらうと良いと思います。
こうするとデザインも言語化力(論理的にデザインを組む力)がつくはずです。
なのでデザイン重視の方はプロのデザイナーからしっかりフィードバックがもらえるスクールを選んだほうがいいです。
スクールに通う前にデザインとコーディングどちらに適正があるのか判断するのもおすすめ
ネット上には無料でWebデザインを学べるツールがたくさんあります。
コーディングを無料で初めるなら、おすすめなのがProgateとドットインストール。
Progateはゲーム感覚でコーディングを学ぶことができ、ドットインストールは短い動画で学べるのでスキマ時間でも勉強できます。
デザインに関してはPhotoshop(有料)を使うのが一般的ですが、最近はXDを使うところも増えています。
XDなら無料で使えるうえ、操作が簡単なので学習コストも低いです。
CocodaというサービスではXDを使ったデザインの作り方を無料で学ぶことができます。正直なところ名刺はIllustrator(有料)で作るのがベターだったりするんですが、無料で使えるツールでまずはデザインをどうやって作るのか試してみたい!という方にはとてもおすすめのサービスです。
まとめ
以上、私が未経験からWebデザインスクールに通って感じたことをまとめました。
「デザインって楽しい!」と思えるきっかけになったのでスクールに通って本当に良かったと思う一方、デザインを仕事にするなら在学中にたくさん作品を作ってフィードバックをもらうなど、もっとスクールを使い倒せば良かったという後悔もありました。
また、アラサー既婚・未経験で制作会社に正社員として就職するのは本当に厳しい道です。まじで書類すら通りません。
かといって今のデザインスキルではフリーになる決心もつかないし、やっぱりデザインの道は諦めるしかないのかなあ・・とキャリアの悩みは尽きません。
お金に余裕があればデザインだけをガシガシできるスクールに通いたいな、と考えていますが、今後の道は模索中。
この記事にたどり着いてくれたあなたもきっとキャリアにモヤモヤを抱えているんじゃないかと思いますが、私は社会人になってから9年も経つのにずーーーっとキャリア迷子です笑
この記事を読んで「悩んでるのは自分だけじゃないんだ」と少しでも心が軽くなってくれたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!