私は大学卒業後に就職してから、20代の間に転職を3回経験しています。
なぜそんなに職を転々としていたかというと、やりたいことが分からなかったからです。
環境を変えたくて転職をしても、なんか違う・・仕事がしんどいなあ・・という違和感を抱えながら働いていました。
少しだけ就活から今までの経歴を振り返りつつ、どうやって私がやりたいことを見つけたのかをお伝えしたいと思います。
(すぐ知りたい方は目次3へ飛んでくださいね)
目次
就活でやりたいことに悩んでいた
就職活動をしているときに初めて「自分はどんな仕事をやりたいんだろう」ということを本格的に考えました。
しかし、いくら自己分析をしてもそのときは答えが出ず、とにかく手当たり次第色々な会社に応募していました。
沢山の企業に応募しても、やりたいことが分からないから志望動機もうまく言えず面接で落ちまくり
あと1社落ちたら全落ちで最初から就活やり直し・・・
というところで地元の金融機関に運良く内定をもらえました。
正直金融業に深い興味はなかったけど、条件もいいし地元で働けるし、何より内定が出たことに安堵してそこで就活を終え、「安定企業に入ってさえしまえばあとは安泰」という考えのもと、社会に出ることになりました。
が、営業として働き始めると仕事がまっったく楽しくないし、毎日が辛い。
事務職も少しだけやったのですが、大雑把な性格なので1円のミスも許されない、正確な作業が求められる環境がとんでもなくストレスでした。
とにかく営業から逃げたくて逃げたくて転職活動をして、
もう外回りをやりたくないから、なんでもいいのでオフィスで働ける事務職がいい、という安易な考えで2社目に転職。
営業から逃げたくて入った会社だったので、その会社に入って何がやりたいのかは全く考えていませんでした。
(今思うとなぜ私を採用してくれたのか分かりませんが、第二新卒のポテンシャルで採ってくれたんだと思います)
資格を取れば安泰?
とりあえず2社目にいる間に「資格を取れば安泰だろう」と思い宅建を取りました。
安定企業に入れば間違いない
営業から事務職になれば楽に働ける
資格さえ取ればどこに行っても職に困ることはないから安心だ
私のキャリア選択はずっと”世の中で良いとされていること”と”嫌な環境から逃げること”で、そこに自分の好きとか興味があるとか将来どうなりたいのかということは全く考えていませんでした。
だって、学生時代はとにかくテストで良い点を取れば評価されたし
偏差値の高い大学に入るのが良い人生を歩むために必要なことだと思っていたし
周りには美容師になりたい!と明確な夢があって専門学校に通う子もいたけど
私にはそこまで興味を持てる趣味や、夢もなかったし
進学校だったから学年の9割以上は大学に行く環境だったし
自分の好き・やりたいことを仕事にできるなんて誰も教えてくれなかったし
好きとかやりたいことはただの趣味で、楽しいことが仕事になるっていう考えがなかったんですよね。
だから、美容師目指して専門学校に行くような明確な夢がある友人がとても羨ましかったけど
私には無理だって思ってました。
結果、仕事にやりがいを持てないと毎日しんどいぞ、ということを社会に出て働き始めてから初めて知って、
でも今までの人生の中で自分の好きを基準に進路を選んだことがなかったので、やりたいこと迷子になっていたわけです。
そんな私がやりたいことを見つけたきっかけ
シーライクスというキャリアスクールに通いました。
入会したのは、3社目のかなりハードワークな会社にいた頃。
仕事内容には興味を持てないし、体育会系な社風が合わないし、月末は22時まで残業だし(残業ないって説明を受けて入ったのに)、週1日しか休みがなくてクタクタだし・・・
もう心も身体も限界、というときにたまたま見つけたのがシーライクスでした。
やりたいこと迷子だった私にとって、シーはカリキュラムが何種類もあることがすごく魅力的でした。
Webデザインやライターやマーケティングや、ブランディング ?どんなことをするのかイメージはつかないけど、ここで学べることって全部仕事になるんだ。
私のまだまだ知らない選択肢がたくさんあることを知りました。
明確に何かやりたいことがあるわけじゃないけど、ここで興味を持てそうなコースを色々受講して
それでもやりたいことが見つからなかったら仕事にやりがいを求めるのは諦めて
頑張って資格を取った不動産業界で仕事は仕事と割り切って働いていこう。
そう思って即入会を決めました。
スクールでやりたいこと(デザイン)を見つけた
数あるコースの中で、はじめて受けたのが「Illustratorコース」でした。
選んだ理由はなんとなく、名刺を作るのが面白そうと思ったからです。
そこではじめてIllustratorというソフトを触り、名刺やバナーを作れるようになり
デザインって楽しい!ということに気がつきました。
他にもライターコースやWebマーケターコースなど、色々受けてみたけど
1番楽しかったのはWebサイトの制作や動画を作ったり、手を動かして何かを作ることでした。
ふと思い返してみると、今までやってきた仕事の中で楽しくできたことはパワポで資料を作成したり、マニュアルの中身や見た目を整えたりすることだったな、と思います。
私の場合はスクールで授業を受けて、実際に手を動かしてみてはじめて自分に合うもの・合わないものが分かりました。
また、スクールに通ったことで自分の知らなかった仕事や働き方を知ることができ、視野が一気に広がりました。
転職活動で色々な企業に話を聞きに行って、自分で手を動かす仕事がしたいと軸が明確になった
デザインが楽しい!ということに気づいたものの、Webデザインに特化してやっていきたいのか、紙のデザインがいいのか、はたまたディレクターがいいのか、動画編集をやりたいのか、一口にデザインの仕事といっても幅広いジャンルの仕事があります。
私はどちらかというと広く浅く色々なことに手をつける器用貧乏タイプなので、スクール卒業後、次のキャリアをどう進んでいくかまたもや悩みました。
そこで、色々な企業に話を聞きにいきました。受けた職種はざっとこんな感じです。
・インハウスデザイナーとして社内の幅広い制作物を作る
・Webディレクターとして制作物の進捗管理や、クライアントとコミュニケーションを取る
・広報PRポジションでブランドを世の中に広める仕事
・Webマーケに特化した制作会社で、とにかく売れる、反響のあるバナーやサイトを作る(クリックされればOKなのでデザインのクオリティの優先度は低い)
20社ほど面接で話を聞きに行った結果、私はインハウスデザイナーで幅広く色々な制作物を作ったり、その会社のブランディング まで携われるようなデザイナーがいいなあと次の方向性を決めました。
自分のまだ知らないことの中にやりたいことがあるかも
私の場合、自分のまだ知らないこと・やったことのないことの中にやりたいことがありました。
また、実際の企業に具体的な仕事内容を聞きにいくことで、デザインの中でもどんなポジションで仕事をしていきたいか、ということが明確になりました。
どんなに自己分析をしてみても、やりたいことが見つからないという方は、もしかしたらまだ知らないことや、経験したことのないことにやりがいを見出せるかもしれません。
私のようにスクールに通って色々なことを経験してみる、という方法もありますが
例えば、まずは知り合いに仕事の話を聞いてみたり、SNSで理想の働き方をしている人をフォローしてみたり、今すぐ手軽にできる方法もあると思います。
まずはできることから、自分の視野を広げてみてくださいね。

